演奏曲紹介
説明中のQはケーナ、Zはサンポーニャを表します。
また、原題のスペイン語独特の表記が省略されています。
Windows Media Playerによるコンフント・アンデスの演奏が試聴できます。
それぞれの曲の"演奏"をクリックしてみて下さい。
うまく聴けないときは、MicrosoftのHPを参照して下さい。
ファーストアルバム「コンフント・アンデス」についてはこちらをご覧下さい。
曲 名 | 説 明 |
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ソンコイマン Sonccoiman |
ペルーの古くからの伝承曲、ケチュア語で「私の心に」という意味。恋の告白の調べをケーナの二重奏を中心に感傷的に演奏する。リズムはヤラビ。 |
プルルナス | カルカスのインストルメンタルの名曲です。リズムはワイニョ、ケーナのハーモニーとトヨスの掛け合い、とフォルクローレの魅力を満載した聴き所の多い曲です。 |
クティムイ Kutimuy |
ボリビアのグループ、ロス・カルカスのヒットナンバー。クティムイとは「帰ってきて」の意のケチュア語。 |
エル・アンティガル El Antigal |
アルゼンチンのフォルクローレ。グルーポ・カンタティの演奏(チャランゴ入りのボリビア風アレンジ)を気に入ってコピーしました。 |
リャキルナ Llaqui Runa |
1999年末クリスマスの京都遠征のためにレパートリーに取り入れました。 ケーナをはじめすべての楽器に聞かせどころがあり、演奏していると妙にドラマティックに盛り上がります。 フルメンバーだといっそうノリがよくなるので、演奏回数も登場以来最近バツグンです。リャキルナとはケチュア語で「悲しい人」という意味。 |
コンドルは飛んでいく El Condor pasa エル・コンドル・パサ |
我々のステージで必ず演奏する曲です(なぜかいつも2曲目にやります)。プロもアマチュアも演奏する曲なので、それ こそたくさんの演奏パターンがありますが、コンフントアンデスは1番Q、2番Z-Qで演奏します。・・・・・・・演奏 |
花祭り El Humahuaquenho エル・ウマワケーニョ |
我々のステージでは必ず最後を飾る定番の曲です。しばらく前に日本でもシャンソンの曲として流行りましたが、もともと はアルゼンチンの北部のウマワカという地方の民謡です。「コンドルは飛んでいく」と並ぶフォルクローレの名曲で、ケー ナを始めると一度は吹いてみたい曲です。とても覚えやすく、ノリの良い曲なので、お客さんも手拍子をしてくれたりと反 応がよいみたいです。リズムはカルナバリート。 |
ワヤヤイ Wa-Ya-Yay |
1970年代に、ボリビアの「カルカス」というグループが大ヒットさせた曲。哀愁に溢れたエモーショナルなボーカルが聞 きどころです。最近、頻繁に演奏しています。リズムはサヤ。 |
泣きながら Llorando se fue ジョランド・セ・フェ |
1970年代に、ボリビアの「カルカス」というグループが大ヒットさせた曲。後にあるブラジルのグループが盗作して「ラン バダ」として世界的にヒットし、著作権をめぐって裁判事件となる。誰もが耳にしたことのあるメロディーで客受けは良い が、なにぶん唄のキーが高いためボーカリストには辛く、最近あまり演奏していない。リズムはサヤ。 |
アイマラ族のお祭り Fiesta Aymara フィエスタ・アイマラ |
静かなイントロから、徐々に盛り上がり、いつのまにか激しいクライマックスへ。とても同じメロディーの繰り返しとは思えな いドラマチックな展開の曲です。タルカやモセーニョなどの珍しいアウトクトナ楽器の音色が聞けるのも魅力です。 |
アイマラ族の踊り Danza Aymara ダンサ・アイマラ |
エルネスト・カブール作曲のインストラメントゥルの秀曲。哀愁漂うスローテンポの前半から、躍動感溢れる後半まで、 ケーナの魅力が十分に堪能できる曲です。 |
アウキ・アウキ Awki Awki |
「おじいさん」という意味のタイトルのついた、サンポーニャの掛け合いの曲。しばらく演奏していなかったが、最近レ パートリーに復活。 |
アヤクーチョ Ayacucho |
ペルーの町の名前をタイトルにした、可愛らしい感じの曲です。素朴なスタイルのケーナの三重奏が聞きどころです。 |
いかだ舟 Mi Balsita |
大小のタルカとボンボのみで演奏する伝統的なアウトクトナの曲です。タルカと打楽器だけの合奏はタルケアーダと呼 ばれ、ボリビアでは、ジャガイモの収穫祭のときに演奏されます。「いかだ船」とはインディオがチチカカ湖に浮かべる伝 統的な帆掛けいかだのことをさしています。 |
ウマウァーカ Humahuaca |
トヨス(低音サンポーニャ)の地を這うような響きが聞ける曲です。重厚さと軽快さがうまくマッチしています。リズムはワイニョ。 |
エル・シクーリ El Sicuri |
他界したケーナの巨匠、アントニオ・パントーハが残した名曲。静かなイントロから徐々に盛り上がって、劇的なクライ マックスへ。リズムはダンサ。コンフント・アンデスでは、Q-Z-Q-Zのスタイルで演奏。 |
イミジタイ Imillitay |
ボリビアのグループ「カルカス」の名曲で、コンフント・アンデスのレパートリーでは珍しいティンクのリズムの曲。歌詞の 所々にアイマラ語が聞かれる。力強く勢いがあるので、我々のステージでは一曲目に演奏されることが多い。 ちなみに、CDに歌詞カードが付いてなかったので、岡山在住のチリ人、ぺぺさんに無理をお願いして、聞き取ってもらいました。 |
インディオの哀歌 Elegia de Indio |
素朴で哀愁漂う静かなスローテンポの曲。屋内ステージの一曲目によく演奏します。 |
エル・パストール El Pastor |
「羊飼い」のタイトルを持つ牧歌的な小作品。短い演奏時間の中で三回もの転調を繰り返す、弦楽器奏者泣かせの曲 です。 |
風とケーナのロマンス Romance de Viento y Quena |
ケーナの魅力が存分に発揮される秀曲。風の音を模したイントロから、ヤラビ、タキラリ、ワイニョと次々に変化するリズ ムに合わせて、ケーナと風がロマンスを語り合う。 |
カルナバル・グランデ Carnaval Grande |
躍動感溢れる、激しいカルナバルのリズムの曲。ボンボの複雑な刻みと、息もつかせぬサンポーニャのスピーディーな 旋律が、聞き手と演奏者の血を熱くたぎらせてくれる。非常に体力を消耗する曲なので、最近みんな演奏しようとしませ ん。(私は大好きなのですが....:大西) |
銀の手紙 Papel de Plata パペル・デ・プラータ |
ゆったりとしたテンポの、ボーカルとサンポーニャの追っかけ(輪唱)が特徴の曲。最近ではあまり演奏されない。室内向き。 |
希望のサンバ Zamba de mi Esperanza サンバ・デ・ミ・エスペランサ |
アルゼンチンに独特の、牧歌的で優しいサンバの曲。羊飼いや百姓が野良仕事の合間にギターを片手に弾き語り、ひ とときの安らぎを覚える非常に庶民的な唄である。コンフント・アンデスの演奏では、永塩の野太いボーカルが聞きどこ ろ。 |
君の影になりたい Sere tu Sombra |
ベネズエラのワルツの曲をチャランゴのソロ向けにエルネスト・カブールがアレンジしたもの。コンフント・アンデスでは、チャラ ンゴ、ギター、マラカスのトリオで演奏します。物悲しげなメロディーが、聞き手の心をせつなくします。 |
グアダルキビール Guadarquivir |
ボリビアとアルゼンチンの国境近くを流れる美しいグアダルキビール川を舞台にしたロマンスが歌われた、可愛い感じの小 曲。我々のステージでは、一曲目に演奏されることが多い。 |
クラワラ~クシクシ Curawara~Kusi Kusi |
大小のタルカと打楽器のみで演奏されるタルケアーダの曲。タルカの朴とつな音色と、力強さが魅力です。最近の我々 のステージでは、「コンドルは飛んでいく」、「花祭り」に次ぐ定番曲となりました。 |
コロコロの娘 Muchacha de Corocoro |
ケーナ、チャランゴ、ギターのトリオで演奏される、可愛らしい感じの曲です。コロコロとは、ボリビアの町の名前で、そこに 住む娘さんのことを歌った曲です。前述の「アヤクーチョ」と曲調が似ているため、同一ステージで演奏されることはありま せん。・・・・・・演奏 |
サンフランシスコへの道 Camino al San Francisco |
映画「荒野の1ドル銀貨」のテーマとなった曲で、南米のフォルクローレではなく、もともとはイタリアの曲らしい。ケーナの 高音と、チャランゴの単調なリズムが妙に合っている。我々のステージでは一曲目に演奏することが多い。・・・演奏 |
太陽の乙女達 Virgenes del Sol |
太陽神の生まれ変わりであるインカ皇帝に、一生を捧げて仕えた処女達が、祭日にパレードする壮麗さを描いた、ペルー の代表的な曲。ケーナの二重奏が美しい。 |
谷間のカーニバル Carnavalito Quebradenho |
軽快なカルナバリートのリズムにのせて、お祭りの楽しい様子を歌った小曲。我々のステージでは、いつもアンコールに 用意しているのだが、滅多にアンコールがかからないので、久しく演奏していない。・・・・演奏 |
テソリート Tesorito |
「宝物」を意味する力強いナンバー。コンフント・アンデスでは、Q-唄-Z-唄-Qのスタイルで、しばしば聴衆の中 を練り歩きながら演奏される。 |
どこへ行こうか A donde vamos? ア・ドンデ・バモス |
アンデスの風を思わせるような、さわやかで哀愁のあるメロディーをケーナが奏でる。短調と長調が何度か入れ代わるので、単調な展開のわりに聞いていて飽きがこない。 |
パンドの娘 Pandinita |
テンポのいいボーカル・ナンバー。泣き泣きのケーナと、情熱的に歌い上げるボーカルが聞きどころ。比較的新しいレパート リーで、メンバーが少ないときによく演奏される。 |
ブスカンド Buscando |
「君を探して」という意味のタイトルを持つ、サンポーニャの魅力を十分に発揮した曲。ギターとザンポーニャで静かに可愛 らしく始まり、途中で転調し、アップテンポになり、劇的なクライマックスへ。 |
マリポーサ La Mariposa |
「蝶々」の意味を持つ、アップテンポの楽しいボーカル・ナンバー。途中のブレイクで手拍子や足拍子が入るところがあり、 思わず体が動いてしまう観客参加型の曲である。リズムはモレナーダ。 |
湖の町 Ciudad del Lago |
ペルーとボリビアの国境にある世界で最も標高の高い湖、チチカカ湖畔にある町のことを唄った曲。クエッカの軽快なリズム に、さわやかなケーナの音色が水の雰囲気を醸し出している。 ・・・・演奏 |
緑の大木 Lenho Verde レーニョ・ヴェルデ |
エルネスト・カブール作曲のサンポーニャの名曲。8分の6拍子のチャランゴと、4分の3拍子のギターの伴奏に、ロング・ トーンの多いサンポーニャが乗る、緊張感に溢れる曲で、かなりの難度である。滅多に演奏しない。 |
メディア・ルナ Media Luna |
大小のサンポーニャと打楽器のみで演奏されるシクリアーダの曲。特にサンポーニャは一つのメロディーを二人の掛け合い で演奏する伝統的なスタイルをとっている。非常に土臭い雰囲気のある曲で、アンサンブルも難しく、演奏者はしばしば 一体感を覚える。 |
私のリャマ Mi Llama |
エルネスト・カブール作曲のチャランゴの独奏曲。コンフント・アンデスのチャランゴ奏者(大西 幸之助)はイントロにマウロ・ ヌニェス作曲の「牛追い」からのモチーフを加えたかたちにアレンジして演奏している。メンバーが手薄なときによく演奏される。 |
二羽の小鳩 Dos Palomitas ドス・パロミータス |
チャランゴの独奏に始まり、哀愁漂うケーナの二重奏、躍動感のあるワイニョ、そして再びスローなケーナ二重奏と、ドラマ チックに展開する聞きごたえ十分の大作。フォルクローレの登竜門的な名曲で、ケーナかチャランゴを始めたら、一度は 練習してみたい曲。 |